扁桃腺手術をおこなった後は、どういった予後があるのでしょうか

術後の痛み

扁桃腺手術は全身麻酔でおこないますので、手術中に痛みを感じることはありません。が、術後に麻酔が切れた時から激しい痛みや違和感を体幹することとなります。

 

目が覚めてからすぐには動けませんので、モニターや尿道カテーテルが先入されて、その経過観察がおこなわれます。食事は傷がふさがるまではできず、絶食となります。とはいえ、激しい痛みで食欲などはおこりませんので、絶食について残念がっている余裕などはありません。

 

手術の翌日ぐらいから、水分やおかゆが口にできるようになりますが、それでも1週間はのどを通すのが大変。まだ痛みが治まっているわけではないので、実際にはすぐに食べたり飲んだりすることはできないのです。キズが癒えてくる…つまりは、飲み込むときの痛みが軽減されていくにつれて、水分や食事が摂取できるようになります。感染症やなんらかなの症状が見られなければ、大体9日前後で退院できるものとなります。

 

そして晴れて退院することができるようになったら、次の外来予約をとって家に帰宅。退院後の診察を受けるまでは、自宅で静養して身体を休ませるのがいいでしょう。それから、仕事や学校への復帰については、医師と相談して決める事になりますので、自分勝手に判断したり無茶をするのは厳禁です。


術後の生活で気を付けたいこと

扁桃腺は免疫機能という大切な役割をもっています。それを摘出してしまうということは、免疫機能を自ずと低下させてしまうという事。ですから、風邪やインフルエンザが猛威をふるう時期には特に気を付けなくてはいけません。近年、結核が再流行し始めてきており、これは口や鼻の粘膜にとりついて増えるので、ウイルス感染しない為にも手洗いうがい、外出時にはマスクが必須となります。また、免疫力が弱いということは、ケガの治りも悪くなります。仕事がらケガをしやすかったり、スポーツをやっている人は十分に注意するようにします。

 

そして、歯周病や虫歯といった口の中のトラブルにも注意が必要。日本人の成人の約9割は歯周病や虫歯の経験があるといったデータがあることから、それらの菌が血管内に入りこみやすくなり、全身をまわり菌血症を引き起こすリスクも高まるのです。扁桃腺を摘出することは、口腔内における雑菌繁殖力が高まるという事ですから、念入りなオーラルケアを心がけなくてはいけません。もちろん、定期的な歯医者への通院も必要。定期的に歯科医を受診し、適切な指導を受ける事でリスクも低下するのです。

 

扁桃腺手術における予後は、人によっては酷くなりやすく個人差があります。予後が悪い人は、後遺症が残る可能性もあるほど。通常では9日ほどで退院できるのですが、予後が悪いと1ヶ月前後の入院を強いられることもありますし、完全に術後の痛みが消えるまで半年以上かかる人もいるのです。特に免疫力が低い人ほどこうした状態に陥りやすく、術後の回復もなかなか進まないものとなりがちなのです。

 

予後が悪い人は、特に術後の生活では無理をしないことが大事。食事では十分な栄養を取り、夜更かししないで十分な睡眠を確保。体力を衰えさせない健康的な生活を心がけ、体調管理に留意するようにしましょう。


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