扁桃腺手術を受けるメリットとデメリットを比べてみました

扁桃腺手術を受けるメリットとデメリット

扁桃腺は、決して無駄な臓器ではありません。ですが、手術して取ってしまっても大丈夫な臓器。慢性扁桃腺炎やガンといった困った自体であれば、手術で摘出する事がすすめられます。

 

扁桃腺手術をおこなうメリットとしては、やはり慢性扁桃腺炎を根本的に改善することができる事。扁桃腺を取ってしまうことで、炎症を起こす組織がなくなり、高熱や喉の痛みなどの症状に悩まされることがなくなるのです。でも、扁桃腺を取ることでデメリットも発生します。

 

一番のデメリットはなんといっても術後の痛みです。扁桃腺の摘出手術では広範囲にわたって取り除く事になるので、術後に感じる痛みは相当なものとなります。手術中は麻酔が効いているので平気ですが、麻酔が切れた時に痛みが…それも激痛といったレベルの激しい痛みを実感する事となるのです。呼吸はもちろん、つばを飲み込む際には刺激を感じるので、食事などはなかなか難しいもの。この状態は、傷が完全にふさがるまで続きます。さらに、扁桃腺を摘出するということは、ウイルスや細菌に対しての防衛線を失うという事。扁桃腺は体内における最初の防衛線だっただけにそれがなくなるという事は、風邪やインフルエンザなどのウイルス性疾患にかかりやすくなってしまうリスクがあるのです。

 

扁桃腺の手術には「切除術」と「摘出術」とあり、どちらになるかは患者さんの状態によります。切除術は病変部を中心としたちょっと大きめの範囲を切り取る手術方法で、扁桃腺の一部が残ることもあります。ですから、残った組織の免疫機能が働き続ける可能性も大。一方、摘出術は臓器や器官ごと取り出してしまう手術方法なので、扁桃腺が完全に取り除かれて残ることはありません。

 

免疫機能が残る可能性があるのであれば切除術の方を選択したいものですが、慢性扁桃腺炎では扁桃腺の機能そのものに異常をきたしている場合が多いので、少しでも組織を残してしまったら手術した意味がなくなってしまいます。根本的な解決にならないとして、摘出術を選択する場合が多いです。


手術以外の治療法

扁桃腺手術は必要があっておこなうものではあるものの、その予後が心配されるものとなります。決して予後が良いとは言えず、術後の痛みがひどい事からも、近年では手術以外の治療方法を選択する人が増えています。

 

手術以外での治療方法では、投薬があります。ウイルスや細菌に抵抗する為の抗生剤や抗菌剤を使うのですが、これらの薬は副作用が強く出てしまうものが多いので、投与に関しては慎重におこなわれます。しかも、飲み忘れてしまうとウイルスや細菌が薬に対して抵抗する力(耐性菌)を作り出してしまうので、必ず医師の指示通りに服用するようにしなければいけません。また、炎症や痛み、発熱を抑えるための消炎鎮痛剤も投与されます。

 

ただし、慢性扁桃腺炎に対する治療薬の投与ができない場合もあります。扁桃病巣感染症といった自己免疫性疾患やIgA腎症、感染性関節疾患などの基礎疾患がある場合は、そちらの治療を優先しなければいけないので、扁桃腺の薬が禁忌となることもあるのです。


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