扁桃腺の手術費用はどれくらい用意しておけばいのでしょうか?

扁桃腺手術にかかる費用項目

扁桃腺の手術では、扁桃切除術もしくは扁桃摘出術となり、全身麻酔を使っておこなわれます。しかも、ほとんどが露出した部分において手術をとりおこなう事になるので、予後不良をおこす可能性も高いものとなっています。それを予防する為にも、入院して術後の経過をモニターなどでチェックします。こうした流れから、扁桃腺の手術には手術代だけでなく診察料や画像診断などの検査費用、入院費用が加算されます。

 

扁桃腺手術にかかる費用には健康保険が適用されますので、どこの病院を選んでも同じ。ただ、どれくらいの入院が必要か、そして扁桃切除なのか扁桃摘出かで大きく変わります。一般的には扁桃摘出を選択するのが多くなっているようです。そして、予後が安定し順調に回復していると仮定した場合での入院日数は、大体9日前後ほど。健康保険による個人負担は3割なので、一般病室に入院した場合では10万円程の支払いとなります。もしも差額ベット代が発生する部屋を選ぶと、その分が自己負担で加算されます。逆に予後が不安定で入院期間が長引くと、20万円を超える場合もでてきるので、予後次第で大きく変わるともいえます。


扁桃腺手術における予後

手術の話をする中で、必ずと言っていいほど登場する「予後」という言葉。これは一体どんな意味があるのでしょうか?この「予後」という言葉には、「今後の見通し」という意味が込められています。手術でいえば「術後の回復が早い」という意味。ですから、予後が良ければ早い回復が期待できますし、予後が悪ければ回復するまでに時間がかかる…となるのです。

 

一般的な扁桃腺手術では、口を開けた際に外気に触れる露出部位に対しておこなう手術となります。ですから、手術後は細菌などによって感染症をおこさないように注意しなければいけません。また、喉の筋肉は口の開閉だけでなく、つばや食べ物を飲み込む仕草、呼吸などの働きもおこないます。扁桃腺手術で切除する範囲は広くなりますので、術後に感じる痛みは長く続きやすく、患者さんへの負担も相当なものとなります。そうしたことからも、扁桃腺手術の予後は不良となりやすいのです。

 

扁桃腺のある場所というのは、のどちんこ(口蓋垂)のすぐ奥になり、口やのどの動きをダイレクトに受けてしまいます。例えば、風邪をひいて扁桃腺が腫れると、つばを飲み込むだけでも痛いですが、扁桃腺手術後に感じる痛みもまさにそれ。扁桃腺手術ではその部分を切り取ってしまうのですから、風邪の時とは比べようもないくらいに激痛を受けるものとなります。

 

完全に傷が癒えれば痛みはなくなりますが、それまでは呼吸やつば、鼻をすするだけで激痛が走ります。さらに、外気に触れやすい部位であり全身麻酔後ということもあって抵抗力が低下している状態では、ウイルスや細菌に感染しやすいという危険性が…。これを防ぐため、少し長めの抗生剤の投与がおこなわれます。キズが癒えて感染症の心配がなくなるまでには、大体1週間ほどかかりますので、予備もいれて最低での9日は入院する必要に迫られるのです。


扁桃腺手術を勧められやすい人

扁桃腺が腫れやすい人というのは、医師から手術の必要性を迫られることが多々あります。その理由としては、腫れやすいだけに繰り返すようになってしまうこと、睡眠時につっかえてしまい無呼吸症候群を引き起こす危険性があるからです。また、Iga腎症という腎臓の病気を発症した場合は、症状を悪化させないためにも勧めます。つまり、扁桃腺が腫れて高熱を出しやすい人です。

 

扁桃腺というのは、ある程度の年齢になると特に必要なこともなくなります。ですから、基本的には手術で取ってしまっても問題がない臓器。とはいえ、扁桃腺手術は痛みはもちろん、時間や費用の面でも負担が大きいので、それ以上のメリットがある場合にしかおこないませんし勧められません。

 

ちなみに、扁桃腺の手術中に舌を強く抑えることがあるので、場合によっては味覚障害を起こしてしまうこともあるようです。個人差があるものの、この症状は数日から半年ほどで元に戻りますので、そこまで心配する事はありません。


子どもの扁桃腺手術

扁桃腺は、細菌に感染しやすい体調不良の時に腫れやすいものとなります。正式な病名は「両側口蓋扁桃摘出術」といい、専門は耳鼻咽喉科です。

 

大人だけでなく子供にも発症する病気で、大人よりも子どもの方が手術はあっさりしていると言われています。ただ、手術後は麻酔の影響で感情面でのコントロールが難しく、ストレートに出てくることもあるので、泣いたり騒いだりすることが多く見られます。翌日には落ち着きを取り戻してはいるものの、術後の傷跡からおこる出血には要注意です。発熱や出血が無ければ1週間内での退院も可能で、学校にも通えますが激しい運動はNGです。

 

ちなみに、免疫機能に問題があったり重度のぜんそくやけいれん、血友病などがあるなど、出血傾向がある人は、扁桃腺手術や麻酔によるリスクが高いものとなるので、医師とよく相談して決めなくてはいけません。


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